新築一戸建ての購入の流れとは
投稿日:2015/02/06住宅は、売買契約か建築工事請負契約を交わして購入します。また100%現金という方は少なく、ローンを借りて購入するのが一般的です。それぞれのタイミングでは、どのような手続きなどが必要になるでしょうか。ここでは、新築一戸建ての購入の流れについて説明していきます。注意点も細かく挙げていますので、参考にしてみてください。
不動産売買契約(建築工事請負契約)を交わす
分譲一戸建てと土地は売買契約ですが、注文で新築する場合は、建物部分を建築工事請負契約で契約します。
契約にあたっては、不動産業者や建築業者から重要事項説明を受けることになります。
不動産業者と建築業者は、それぞれ宅建業法、建築士法で、重要事項説明書を用いて物件もしくは工事案件について、詳細な説明を行う義務がうたわれています。またトラブルが生じた場合の対処方法も、重要事項説明書に記載して説明しなければなりません。
この説明に納得できたら、契約します。
以前は重要事項説明書の説明をおざなりにしてしまう業者も少なくありませんでしたが、今でも説明をいい加減に済ませてしまう業者がいたら、安易に契約しないことです。
住宅ローンの契約をする
住宅ローン契約のことを、「金銭消費貸借契約(金消契約)」と言います。
住宅ローンの契約でまず大事なことは、ローンの支払いがいつ始まるかを確認することです。注文住宅は六カ月程度の工事期間があり、住宅ローンの契約も大工工事が済んだころに締結することが多いですが、マンションや分譲住宅は、住宅ローンを契約してすぐ実行するところもあります。仮にそうであっても、物件の引き渡しを受けてからローンの支払いが始まれば問題ありません。ただ、実行までの期間が短すぎて、仮住まいに住みながら新居のローンを支払うことになると、困ることも起きてきます。ローンの実行時期については、できれば本審査する前に確認しておくことをおすすめします。
内覧会(竣工検査)を行う
引渡しの前の内覧会では、建物に不具合がないかしっかり確認する必要があります。入居前であれば補修してもらうこともできますが、入居後に判明してしまっては、施工主の責任か家主の責任かなどがわかりづらくなり、トラブルの元になってしまいます。
残代金の支払いを行う
残代金の支払いは、はじめに納めた手付金(頭金)を総額から差し引いた金額を納めるものです。「残金決済」とも言います。
残代金の支払いは、銀行の融資が実行されてから行います。
融資が実行されると、いったん住宅ローン用の口座に、諸費用を差し引いた分が振り込まれ、次にその口座から業者の指定口座に残金が振り込まれます。
残代金の振り込み操作は銀行側で行ってくれます。残代金を現金で支払う場合は、通常の振り込みで構いません。
物件の引き渡しを行う
物件の引き渡しにあたっては、建築主は残代金の支払いを、工事業者は残工事を完了する必要があります。
引き渡しは現場で行われますが、工事業者を交えて取り扱い説明が行われます。また、不動産会社や建築会社は物件の保証書を発行し、これについて説明があります。
新築一戸建ての購入の流れを紹介しましたが、実際に経験してみると、さまざまなステップを踏む必要があることに気づきます。この他にも地鎮際や上棟式といったものもありますが、大事なのは、契約の進め方や入金に関することです。そこを押さえておけば、初めての方でもそれほど慌てる必要はないでしょう。