中古マンションのリフォームにかかる費用
投稿日:2015/02/06中古マンションのリフォームを検討する人は増えているようですが、リフォーム工事の流れやその費用についてとなると、正しく知らない人も多いようです。
ここでは、中古マンションをリフォームする流れと費用について説明してみたいと思います。
中古マンションをリフォームする流れ
中古マンションのリフォームは、クロス・床の張り替えといった全体のリフォームと、水回りなどの部分リフォームを希望する方が多いです。ここでは、それぞれの流れを紹介してみます。
・クロス張り替え工事
クロスの工事は、古いクロスを剥がして、下地面をフラットに仕上げる、最後に新しいクロスに張り替えるという流れで進みます。
その中で重要なのは、クロスの選定と下地の調整です。下地のボードに釘の頭が残っている場合はパテで仕上げます。下地処理の善し悪しが仕上がりに影響するのです。
クロスの選定は、見本マップをつくってもらうと間違いがないですが、張りたいクロスがある場合は希望を伝えましょう。なお、プロが選ぶクロスはある程度厚みがあるため、きれいに仕上がります。クロスの選定には、プロの判断を参考にしましょう。
・床工事
床(フローリング)工事は、家具などを寄せて、古い床材を剥がし、下地を調整するという流れで進みます。そして新しい床材を取り付けるのですが、家具を移動する関係から工事に時間がかかる場合もあります。
フローリングの張り替えで注意することは、不陸(凹凸があること)が生じることです。フローリングは下地に釘で打ちますが、接着剤の指定があるのに使わないで工事すると、不陸が生じてしまいます。初歩的なミスですが、稀におこる場合があるので注意してください。
・水回り
洗面化粧台、ユニットバス、トイレ、そしてキッチンも水回りの設備です。水回り設備の工事は設備の入れ替えだけで済む工事が多いので、工事自体は複雑ではありません。
ただしユニットバスなどは、壁などの修復工事が絡んでくるため、経路を確認しないと見積もりが出ない場合もあります。水回りのリフォームは、設備本体価格だけではなく、取り付け費用も含まれるということです。
リフォームするのにかかる費用目安
全体リフォームの費用の目安と、部分リフォームの費用目安をまとめてみましょう。
◆全体リフォームの費用目安
クロスの費用目安ですが、3LDKのマンションをクロス張り替えした場合、30万円~40万円程度(スタンダード品)。また概算ですが、洋室6帖で5万円程度、洋室10帖で7万円~8万円程度がクロス張り替えの目安です。
床(フローリング)工事は、10帖で17万円程度、15帖で24万円程度です。
◆部分リフォームの費用目安
ユニットバスのリフォーム費用目安は70万円程度(標準グレード)ですが、入れ替え工事に手間がかかる場合は100万円を越すこともあります。
洗面化粧台(W=750)のリフォームは17万円~20万円前後、トイレ交換は15万円~26万円(タンクレス)くらいでしょう。キッチン交換は50万円~70万円が、リフォームとしてもっとも多い金額ではないでしょうか。
中古マンションのリフォームの注意点
中古マンションのリフォームで注意したいのは、リフォーム内容が管理規約の範囲内か確認することです。たとえばフローリング材の遮音等級は、規約に制限を設けている場合が多く、誤った遮音等級のものを使ってしまうと自費で直さなければなりません。
また水回りの設備を交換する際に注意したいのは、床下、天井裏の空間確認です。これは業者が確認することですが、古いマンションになると、使えない設備もでてきます。
ほかにも、マンションの構造により、費用がかかる場合があります。事前に見積もりをとっておくことが大切です。
中古でマンションを安く購入し、リフォームして入居するという方が増えていますが、リフォームする前に、どういった工事が行われるのか知っておくことも大事です。また、リフォームをする際に必要な手続きや近所への配慮も必要です。とくに工事に入る前の、近隣へのあいさつは忘れずに済ませておきましょう。