家族で住むのに最適な一戸建ての間取り
投稿日:2015/02/06一戸建ての注文住宅は、ある程度自由に間取りを組められるのが魅力です。ここでは標準的な家族構成を例にとり、おすすめの間取りのポイントを紹介していきます。
3人家族(母父子)におすすめの間取りは?
3人家族の住宅における間取りのポイントは、リビング・ダイニングのスペースを十分に確保することです。
間取りを考えるとき、二人以上の子どもがいるご家庭では、子ども部屋の広さ・配置に頭を悩ませる方は多いと思います。子ども部屋は意外と面積を圧迫するからです。でもお子様がひとりなら、その悩みが少なくなります。
家の間取りで気をつけたいのは家族の共有スペース(リビング、ダイニング)を豊かに配置することですが、3人家族の間取りは他の家族構成より、広さを確保できる利点があります。逆にリビング・ダイニングのスペースが思ったより狭ければ、他に無駄が多いことが考えられます。
全体の予算から大体の建築可能面積が出てきますが、その中でリビング・ダイニングのスペースが何帖ほど確保できているかをチェックしてみてください。
なお、子どもがひとりしかいない3人家族の場合、子どもが独立すれば夫婦二人だけの生活にもどります。将来のことを見据えて、間取りを計画してください。
4人家族(母父子子)におすすめの間取りは?
4人家族は、今でも標準的な家族構成と言えますが、それだけに平凡な間取りプランに陥りがちです。では、4人家族という家族構成で、平凡にならない間取りのポイントは何かと言うと、2Fリビングの間取りを採用することです。
2Fリビングの間取りは、敷地に余裕がなく、1Fに日差しが通りにくい場合に取り入れると効果的ですが、敷地の日照条件が悪くなくても、どなたでも取り入れられる効果的なプランなのです。
2Fリビングでは、それぞれの寝室の振り分けが問題になりそうですが、おすすめなのは夫婦の主寝室は1F(お風呂も1Fにします)、子ども部屋は2Fに配置することです。主寝室を1Fにすることで、主寝室としての独立性が保たれます。子どもの勉強もリビングから個室へとシームレスに移動できます。子ども部屋も共有空間に併設されていることで“篭る”心配もなくなります。
多少にぎやかにはなりますが、2Fリビングの間取りは、プラン上のメリットが多く、おすすめです。
家族でコミュニケーションがとりやすい間取りとは
家族でコミュニケーションがとりやすい間取りのポイントは、壁や仕切りを取り払うことと、吹き抜けをつくることです。開かれた空間がコミュニケーションをとりやすいことは、自ずと分かるはずです。
考えてみれば、古い日本家屋は建具で仕切られてはいますが、建具を取り外すと、コミュニケーションをとりやすい究極の大空間をつくっています。別の言い方をするなら、気配を感じ取りやすい空間と言えると思います。
これを今の住宅で応用するなら、たとえばドアを取り付けないだけでも、似た効果を得られます。また、ドアがついたままでも常に開け放しておけば、開かれた空間を演出できます。また2部屋続いた子ども部屋も、壁を取り外せば大空間を共有できます。
吹き抜けも効果的に取り入れることで、コミュニケーションがはかりやすい開かれた空間になります。なかでも効果的なのはリビングの吹き抜けです。
リビングに吹き抜けを設けて、子どもが個室に篭らず2Fホールで勉強したり遊んだりしているさまは、コミュニケーションがとりやすい開かれた間取りの典型と言えるのではないでしょうか。
おすすめの間取りについて紹介してきましたが、間取りを検討する場合にもう一つ忘れてはいけないのが「将来予測」です。
たとえば、広い書斎はご主人の間取りの希望として多いものですが、将来独立する子ども部屋を流用するとしたら、大きな書斎はあえて今作らないでも良いわけです。こうすることで、面積をいたずらに増やすこともありませんし、予算も節約できます。
間取りをつくるときは、今だけではなく、将来起こり得ることも考えてみましょう。