中古マンション購入の際に確認したいポイント
投稿日：2014/12/26
マンションを購入する際の選択肢のひとつとして「中古マンションの購入」があります。中古マンションの魅力はなんといっても価格の手頃さと、物件の多彩さ。
しかし、新築マンションと中古マンションでは、購入の際に注意すべきポイントが異なります。価格や立地以外にも、積極的に収集すべき情報がいくつかあるのです。
今回は、中古マンションを購入する際の流れと手続き、注意すべきポイントについてご説明します。
中古マンション購入の流れと手続き
①資金計画、情報収集
まずは、自己資金をどのくらい準備できるのか確認し、住宅ローンの借入金額をシュミレーションしてみましょう。
自己資金を多く確保できれば、その分、月々のローン返済額を減らすことができます。また、マンション購入後に必要になる諸々の費用のことも見落とさず、しっかり計算に入れるようにしましょう。
同時進行で行いたいのが物件の情報収集です。信頼できる不動産業者を活用しつつ、自らも積極的に物件を探しましょう。その際には、築年数や耐震性を確認することも大切です。
②物件見学、購入申込
まだ物件が完成していないうちから契約を交わすこともある新築マンションとは違い、中古マンションは実際に物件を見学してから、購入を決めることができます。
見学の際には、部屋の日当りや風通しをチェックするのはもちろんのこと、共有部分の様子も確認するようにしましょう。ゴミ置き場や駐輪場、ポストや通路が清潔に保たれているかどうかで、そのマンションの管理体制が見えてきます。建物の築年数と劣化状況を考慮した上で、修繕の状況もよく確かめておくようにしましょう。素人では判断が難しい場合、建築士に住宅診断を依頼する方法もあります。
いよいよ「これだ！」という物件を見つけたら、次に行うのが購入申込です。購入申込とは、買付証明書や購入申込書と呼ばれる書類を提出し、購入の意思を示すこと。仮契約、売買契約とは異なり、この時点ではキャンセルが可能です。
そしてこのタイミングで、住宅ローンの仮審査手続きを同時に進めることになります。
③売買契約
住宅ローンの仮審査が通れば、売買契約へ向けて手続きを進めることになります。契約前には宅地建物取引主任者によって重要事項説明が行われますが、難しい内容になりますので、事前に書類に目を通すなどして、不明点があれば質問できるよう準備しておきましょう。
マンションを購入するにあたり、最も重要な手続きが売買契約の締結です。締結後は原則として、取り消しは一切できません。そのことをよく心得ておきましょう。
契約の際に必要なものは、印紙代と実印、そして手付金です。手付金は物件価格の5%前後を支払うのが一般的だと言われています。
十分に契約書の内容を確認し、その後の署名、捺印で売買契約が成立します。
④住宅ローン契約
売買契約が完了したら、住宅ローンの本審査に申し込みます。多くの書類が必要となりますので、事前によく確認するようにしましょう。
無事、審査に通ればいよいよ正式な住宅ローン契約です。担保となる物件に対し、抵当権設定契約も同時に行なわれることになります。
⑤残代金決済、登記手続き、引渡し
売買金額から手付金を差し引いた残金を支払うのと同時に、所有権移転など、各種登記の申請書が司法書士により法務局へ提出されます。これが「登記手続き」です。
続いて各種税金、管理費、修繕積立金を日割りで計算し、精算が済めば、物件の鍵を受け取ることができます。これにて晴れて「引渡し」となります。
マンションの購入時には、どうしても目の前の事柄に気を取られてしまい、将来的な計画は後回しになってしまいがち。
建物が老朽化すれば、修繕積立金が現在よりも高くなってしまうかもしれませんし、そう遠くない将来、リフォームや売却を検討する機会が訪れるかもしれません。
物件購入は「一生の買い物」とも言われます。購入後10年、20年先のこともある程度予測した上で、購入に臨むことをおすすめします。
