住宅ローンの審査で確認しておきたいポイント
投稿日：2014/12/26
マイホームの購入を考えたとき、多くの人が住宅ローンを利用しようとします。借りる金額が大きいだけに、審査に通るのは簡単なことではありません。
今回は、審査に通りやすくするために抑えておきたいポイントについて、ご説明していきます。
本審査の前に仮審査が必要な理由
住宅ローンの審査には、仮審査と本審査があります。仮審査は「事前審査」とも呼ばれ、金融機関によって行われます。その後の本審査は、信用保証会社が行います。
なぜ、審査を二段階で行うのでしょう。その理由は、売買契約のタイミングにあります。信用保証会社による本審査は売買契約後に行われますが、その審査に通らなければ、それまでの手続きなど、すべてが無駄になってしまいます。そのような事態を避けるために、売買契約前に仮の審査が行われるのです。しかし、仮審査に通ったからと言って、その後の本審査も通過できるとは限りません。
仮審査で注意すべきポイント
仮審査にはおおよそ一週間前後の時間がかかると言われています。しかし、売買仲介の不動産業者から提携金融機関に仮審査を申し込んだ場合、早くて2日ほどで結果が出るケースもあるようです。こういったケースの場合、比較的審査も通りやすくなる、という点も見逃せないポイントです。
審査自体が甘くなるわけではありませんが、仮審査の際には、仲介不動産業者の提携金融機関を確認し、その金融機関に申し込むことをおすすめします。
仮審査で必要となる書類は以下の通りです。
- 住宅ローン事前審査申込書
- 本人確認書類「免許証等」
- 健康保険証
- 収入を確認できる書類
必要書類は金融機関によって微妙に異なりますので、よく確認するようにしましょう。
仮審査は、以下の項目が主な判断材料とされます。
- 申込時年齢と完済時年齢
- 年収と返済負担率のバランス
- 勤続年数や勤務先の規模、職種の安定感
- 他社からの借入れ状況
- 健康状態
- 担保物件の評価
こちらの審査基準も、金融機関によって微妙に違いがありますので注意しましょう。
審査の結果は、これらの項目の平均点によって導き出されます。特に大きなポイントとなるのが「他社からの借入れ状況」です。やはり借入残高があると、借入可能額が大幅に少なくなることがあるとともに、状況によっては借入れ自体ができない場合もあります。他社からの借入れは、事前に完済させておくことをおすすめします。
本審査で注意すべきポイント
仮審査を無事に通過したら、次に待ち受けているのは本審査です。要する期間は仮審査よりも長く、一般的に2～3週間はかかると言われています。
本審査で必要となる書類は、仮審査での必要書類に加え、以下の通りです。
- 住宅ローン借入申込書
- 団体信用生命保険申込書兼告知書
- 印鑑証明書
- 住民票
- 売買契約書
- 重要事項説明書
- 土地建物の登記簿謄本
- 物件概要書
- 公図、物件案内地図
- 間取り図、測量図、配置図など
仮審査時に比べ、用意すべき書類がかなり多くなります。仮審査時においても言えることですが、ローン申し込み者が給与所得者なのか自営業者なのか、また、マンションを購入するのか一戸建てを購入するのか、などによっても準備すべき書類が、一部異なってきますので、よく確認するようにしましょう。
審査される項目自体は、仮審査時とほとんど変わりません。ですが、金融機関での審査から信用保証会社での審査に変わりますので、項目は変わらずとも、審査基準は各銀行の信用保証会社独自のものになります。
ここでもやはり「他社からの借入れ状況」が、重視すべきポイントとなります。もし過去に支払いの延滞があった場合、最低5年間はその履歴が残っています。延滞の事実が発覚するとマイナス点となり、審査は当然、不利になります。
借入れ状況については現在のことだけでなく、過去の状況についてもしっかりと把握しておくようにしましょう。
住宅ローンの審査において大切なことは、常にさまざまな事態を想定し、すべての準備を早めに行うことです。「信用」を審査されているわけですから、ありのままの自分の状況を隠すことなく、正直に伝えるようにしましょう。
